研修圃場だより6月 草と向き合う日々と夏野菜の始まり(不耕起栽培)

研修生の中村です。
梅雨入りし蒸し暑い日が続きます。
除草剤を使わない有機・自然農法では連日の雨と高温でぐんぐん育つ雑草の管理に追われる時期です。


不耕起栽培を実践中の吉田農園の研修圃場でも毎日のように草刈機や鎌を用いて作業しています。
噴き出る汗を拭い、まとわりつく蚊を払いながら黙々と草を刈ります。


研修圃場では一般の畑に比べて多くの草が生えています。
あえて草を生やす利点としては、
 ①土をむき出しにせず地表を覆うことで乾燥、流亡や極端な地温変化を防ぐ。
 ②多様な虫や微生物を養うことで病虫害を防ぎその亡骸や排泄物で土を良くする。 
などがあります。
欠点は育ちすぎた草による日光の阻害や風通しの悪化です。
よって、単純に「除草」するのではなく、適切に「管理」することが重要です。


作物の周りに刈った草を敷き草抑えや保湿をし、
作物が順調に育ってきたらある程度草を生やし作物より大きくなりすぎないように適宜刈り敷いていく管理をします。
大型機械を使う必要もなく環境にも良い栽培法ですが、手間がかかりすぎないよう効率的に行うことが課題です。






草同様に野菜も大きくなり、夏野菜も収穫期に入りつつあります。
トマトやズッキーニに加えてピーマンやきゅうり、なすなどが採れ始めました。








6月下旬より野菜セットを発送する予定でしたが、なかなか品目数が揃わず遅れ気味です...
7月はマルシェ出店も予定しているので忙しくなりそうですが、
暑さでバテないよう注意しつつ栽培力と販売力の向上に努めます。