台風、草刈り、猛暑 研修だより8月(第1期研修生 中村晋作)
研修1期生の中村です。
今月は上旬の台風の影響を受けて接近前の備えや通過後の被害の復旧を行い、
お盆以降は連日の暑さの中の草刈り作業を通して夏の農作業の厳しさを感じました。
吉田農園の研修圃場では、南薩少年自然の家のツアー対応でかぼちゃの種まきをしました。
活発に質問をしてくる子どもたちととても楽しい時間を過ごせました。
研修も2年目に入り、最近は就農計画作りに取りかかっています。
就農後5年間の計画を立てる中で、「そもそも自分は農業を通して何をしたいのか」を最近よく考えます。
決して楽とは言えない農業の世界に飛び込んで成し遂げたい何か、
それは栽培品目や農法などの枝葉ではなく、自分の軸とするもの、表現したい幹の部分です。
研修圃場で実践中の不耕起栽培の畑で作業をしていると、
1年前には見なかった虫、生えていなかった草、こぼれダネで自然に育っている野菜などの変化が日々感じられます。
これを見て私は、「自然の循環」を畑で表現することが最もやりたいことだと思うようになりました。
よって、私の目標は「私なりの循環を作り出し美味しい野菜という形でお客さんに届ける」ことです。
今までの研修や日々の勉強を通して、有機や自然農法、慣行農法の区分に限らず個々の農家さんの数だけ農法や信念があることがわかりました。
何が良い悪いではなく、本人とそのお客さんが満足していればそれは正解なのだと思います。
私といえばこれ!と言えるような信念のある農家を目指します。